進化を続けるOWLet
OWLetの歴史
OWLetをリリースしてから、2020年現在で約5年が経過しました。
OWLetの前身である「Genesys(ジェネシス)」を含めると、すでに10年は経っているでしょうか。
2015年5月、Genesysのリファクタリングを開始しました。
その後、基本的な設計思想は残しつつ大幅な改修の末に生まれたのが「OWLet(アウレット)」です。
OWLetの設計思想
開発を開始した時点で、
・利用者が編集しやすい
・制作者や開発者にとって作りやすい
という根本的な設計思想がありました。
それは現在でも変わっていませんが、当時から現在までの間にWebの世界は目まぐるしく変わり、OWLetもWebを取り巻く環境に合わせて変化しました。
また、トレンドに左右されない独自の思想・戦略による発展も続けています。
今から5年前といえば、スマートフォンが普及し、Web制作の現場においてはモバイル対応のためのレスポンシブWebデザインが主流になりつつある時期でした。
OWLetの前身であるGenesysでは「スマホ用レイアウト」という機能でスマホの場合とPCの場合とで出力するHTMLを分ける仕組みがありましたが、OWLetではその仕組みを削除し、レスポンシブWebデザインでのコーディングを採用しました。
その後、大小様々な改良が加えられていくのですが、インパクトの大きい変更内容としては下記のものが挙げられます。
管理画面のデザイン刷新(マテリアルデザインの採用)
マテリアルデザインを採用する事で、見た目がよりシンプルで直感的なデザインになりました。
見た目以上に大きなメリットとして、マテリアルデザインはデザインフレームワークという側面があり、画一的なデザイン・工法で機能の追加や改修が可能となり、今まで以上に改修の工数が削減できるようになりました。
フィールドセット
OWLetの重要な機能として、問い合わせフォームや更新コンテンツの入力項目を任意に設定できる「カスタムインプット」という機能がありますが、一次元的なデータしか扱う事が出来ず、同一内容の項目を複数回繰り返すような事が出来ず、その様な要件の場合、OWLetをカスタマイズする必要がありました。
しかし、「フィールドセット」という機能を使う事で、複数の入力項目をグルーピングし、それを繰り返し登録できるようになりました。
これにより、これまでカスタマイズでしか対応できなかった要件にもカスタマイズ無しで対応できるようになり、実現可能な範囲が大幅に向上しました。
ウィジェット
Webページを構成する見出しや画像、テキスト等の要素の集まりを一つの部品として扱うための機能です。
OWLetは、もともとデザインの自由度を制限しないという思想で開発されていたため、扱えるパーツはHTMLのプリミティブな要素のみとしていました。
もし、複雑に記述されたHTMLが予め組み込まれ、Webデザイナーが扱えるパーツがそれしか選択肢が無かったとしたら自由なデザインのWebサイトを作る事は実質的に不可能になってしまうためです。
しかしそれではHTML/CSSの知識に乏しいWebサイト運営者が簡単にページを作るという事が出来なくなってしまいます。
解決方法
ウィジェット機能を実装する以前は「カスタムパーツ」という複数のプリミティブなパーツを組み合わせる機能で似たような事を実現していましたが、カスタムパーツによって作成されたパーツは、それ自体とCSSやJSが完全に分離されているため、設置できるページが限定されるという仕様になっていました。
ウィジェット機能は、CSS/JSをウィジェット内に組み込む事でそれを完全に解決し、どのようなページへも見た目が崩れる事なく設置する事ができます。それどころか、インポート・エクスポートによって、他のOWLet製サイトへ、そのまま設置する事すら可能となりました。これは、Webサイトの構成要素を資産化できるという事に等しく、生産性の飛躍的な向上が見込めます。
また、ウィジェット内のテキストや画像は簡単に編集する事が出来るようになっているため、Webサイト運営者にとっても簡単で分かりやすいものとなっています。
上記以外でも、現在新しい仕組みを鋭意開発中です。
どれも革新的で利便性の高いものとなりますので、公開出来る日を楽しみにしています。
今後もOWLetをどんどん進化させてみせます。
ユーザーの皆様からのご意見・ご要望をお待ちしております。